4. Waxsenberg の論文

 
テストステロンは比較的古くから知られていたホルモンでした。1959 年に、「テストステロンは男性だけでなく女性の性的欲求に関係するホルモンである。」という内容の論文が 発表されています。これは、女性にとってのテストステロンの機能について述べた最も早い時期のものですが、半世紀近くたった今でも、立派に通用します。
健康な女性が必要とする男性ホルモンは主に卵巣と副腎で生産されていますが、これは男性の生産量の約 10% 程度に当たります。

The Role of Hormones in Human Behavior
Waxenberg,SE : 1959 Journal of Clinical Endocrinology

「テストステロンは男性でなく、女性の性的欲求に関係するホルモンである」

1) 女性は正常な生理状態で、必要な量のテストステロンを産生している。
2) テストステロンは年齢と共に低下し、閉経後は必要量を下回り、欠乏症を招く。
3) テストステロンの補充により、女性の生きる活力や性欲、および幸福感を回復することが出来る。
4) 好ましくない副作用は、すべて長期にわたる過剰投与によるものである。