3. テストステロンの働き

 
これらのテストステロンの作用は、胎児期の脳の分化にも強く影響しますが、成長してからそれぞれ男女によって異なる性的な行動パターンをとることに重要な役割を果たします。

思春期の発動が男女とも副腎から分泌されるテストステロンの作用によって引き起こされます。乳首や外陰部のテストステロン受容体に作用して性的な快感を引き起こします。また恋に落ちたり、性的な感情に火をつけたりするのは、先ほど述べた脳への作用によるものです。

タンパク同化作用による骨格や筋肉などの身体の発達に重要な役割を果たします。このように見てくるとテストステロンが男性だけでなく女性にも必要なホルモンであることがおわかりいただけたと思います。つまりテストステロンは、男性ホルモンではあっても、男性 - 専用ホルモンではないというところが、1 つのポイントになると思います。