緊急避妊アフターピル

避妊をしないでセックスしてしまったとか、コンドームが破れたり抜けたりした場合、またレイプに遭った時などに妊娠を防ぐ方法です。毎日定期的に服用するピルとは全く別のものです。「72時間以内に服用する」となっていますが、72時間以内なら100パーセントの効果があるという意味ではありません。時間がたてば有効率が下がってきますので、仕事が忙しいなどの理由で受診が遅れないようにしてください。「トラブルがあってからあわてて通販で購入した」という人もいましたが、時間がかかりすぎて効果は期待できません。また他の医療機関では診察をしないで(またはオンライン診察だけで)お薬を処方していることもありますが、当院では緊急避妊が必要かどうかの判断は、来院していただき医師と相談して行います。「トラブルがあった時間と排卵時期の推定から妊娠の可能性は低い」と判断すれば薬を飲む必要は有りません。実際にかなり多くのケースで服用は必要ありませんでした。また、すでに妊娠が成立していると判断されるケース(この場合は服用しても効果はありません)もありました。

たくさんの相談に応じてみて感じることは、緊急避妊は意外と使いにくいというのが実感です。「安心のために緊急避妊薬をいつも持っている」という書き込みがネット上にありましたが、何回も緊急避妊薬を使用する人は通常の低用量ピルを使用する場合より妊娠率(失敗率)はかなり高いというデータがあります。また最近は緊急避妊薬の市販化(お店などで買えるようにすること)やオンライン処方(医療機関に行かなくても薬がもらえること)も話題になっています。しかし前に述べたように本当に服用が必要なのかなどという判断自体がむずかしいので、自己判断だけでは必要のない薬をのむことになります。できるだけ簡単に薬をもらえることと、医学的な問題のどちらを取るか、難しいところですが、大切なことは定期的にきちんと低用量ピルを服用するほうがはるかに簡単で安心・確実だということです。緊急避妊法は (もちろん中絶手術も)、最後の手段ですが、二度三度と繰り返してはいけません。ぜひ、確実な避妊法(低用量ピル または子宮内避妊具IUS)を選択するきっかけにしてください。

自費診療となりますので診察費用は 8,500 円です。薬剤費は別に必要ですが、従来のヤッペ法 (2 錠を 2 回服用) 2,000 円、新しいレボノル法 (1 錠を 1 回服用) 5,000円です。